最終日は、令和元年度決算、次期総合計画の基本計画など大きな議案がありました。
決算については、私を含めて3人が反対討論しましたが、15対10で認定となりました。
基本計画については、事前に総合計画調査検討特別委員会で十分議論していたので、特に質疑や討論も無く、前回一致で可決されました。ただ、内容についてはあまり十分とは言えず、今後の実施計画などの際に注視していきたいと思います。
補正予算は、量が多いこともありましたが質疑も多くの議員から沢山出され、審議され可決されました。
国に対し、コロナ対策として消費税5%を求める意見書は、賛成少数で否決されました。
本会議後には、議会全員協議会があり、「きたかみ就労支援共同住宅建設等促進事業」についての評価説明がありました。この資料を見ても無駄な事業だった事が良く分かります。
常任委員会ごとに構成された分科会での審議内容が分科会委員長から報告があり、それ対する質疑があり、全体への討論し、各決算についての採決がありました。
私は第一分科会委員長へいくつか質疑を行い、一般会計決算については反対討論を行いました。反対討論は、一般会計だけで3人もあり、これば初めての事だと思います。反対する論点はそれぞれ異なりますが、私の論点は、一言で言うと「精度が低く無駄な事業が目立つ」という点です。
沢山ありますが、一番ひどいのは、「きたかみ就労支援共同住宅建設等促進事業」です。いわゆるアパート建設に対する補助金で、約1億円弱で290戸に補助決定したものの、繰越や事業実施に至らなかったものもあります。これを含めて昨年度の市内のアパート着工件数は約1,000戸弱。今年の9/1現在の空き状況は、約1,300戸弱。市が補助しなくてもアパートは沢山建った訳で、全く無駄な補助金だったと言わざるを得ません。しかも、昨年度の時点でこうなる事も概ね予測されていたにも関わらず、です。他にも無駄な事業がありますが、これを含む一般会計決算に反対討論しましたが、採決では14対10で認定されてしまいました。行政の無駄を指摘するのも議員の役割のひとつだと思うのですが・・・
2020.9.16 第256回9月通常会議[一般質問:3日目]
一般質問の最終日は、5人の議員が登壇しました。
今日の質問者は、50分では足りないような内容の方が多かったようです。60分を想定して通告したと思いますが、それでもたりないくらい内容を詰め込み過ぎている気がしました。一般質問の手法は色々あると思いますが、少し課題を絞って掘り下げていく方が良いのではないかと思います。
2020.9.15 第256回9月通常会議[一般質問:2日目]
一般質問の2日目は私を含めて5人の登壇でした。
私の質問は、「工業団地等へのアクセス道路について」と「道路情報収集システムの活用については」の2項目について質問しました。その中で特に「北上金ヶ崎パシフィックルート」については北上金ヶ崎インターチェンジから北上川を渡って稲瀬地区を通り口内を抜けて国道107号線に接続し、田瀬インターから釜石までつながるルートを新に設定しようとするもので、その取り組み体制について質問しました。今年度中に関係市町や団体・企業などを含めた期成同盟会を設立したいとの答弁がありました。
2020.9.14 第256回9月通常会議[一般質問:初日]
今回の一般質問は、全部で16人となり、新型コロナ対策一つとして接触時間を増やさない意味で、日程や時間を延ばさないようにする為、持ち時間を50分/人に短縮して実施しました。初日は9時半から開始し、6人が登壇しました。
新人議員で初めての方もおりましたが、今日の6人はみんな堂々とした質問でした。
ただ、以前から問題となっている木造住宅への固定資産税の課税方法については、質問者と当局との答弁が平行線のままであり、このまま当局が来年度予算か補正予算で、過徴収分の補助金支出などを計上してきた場合に、判断に困るので、もう少し議員間討議などを実施して、論点や疑問点を解消する必要があると感じました。
総合計画の基本計画が9月通常会議に上程され、特別委員会として審議してきましたが、今回で最終結論です。
議会として取りまとめた提言も提出しており、文言や基本的な構成にかなり不満はあるものの、「実施計画においては感染症対策を考慮すること」と言うような内容の意見を付することし、「全会一致」で可決され、本会議で報告される事になりました。
本会議で付託になった「北上市中小企業県制度融資利子補給基金条例」について審議しました。
これは、以前から制度としてあった「岩手県小口事業資金貸付要綱」、「いわて起業家育成資金貸付要綱」、「岩手県商工観光振興資金貸付要綱」に基づく融資に加え「岩手県新型コロナウイルス感染症対策式貸付要綱」に基づく式に対する利子の一部を補給する為の基金について定める条例です。補給率は1%。5年間の期間限定条例で、金額は3,600万円。これもコロナ対策ではありますが、当市の融資枠が約105億円あるところ、4月までに約20億円、4月以降には約55億円が既に融資済との事でした。
委員会では「全会一致」で可決され、本会議へ報告されます。
決算審議3日目は、商工部所管の事業について審議しました。
昨年の6月補正で登場した、アパート等に対する補助金である「きたかみ就労支援共同住宅建設等促進事業」に質疑が多く出されました。答弁によると、補助決定した案件は、21件(290戸)だったが、個人で融資が受けられなかったなどの理由で着手できなかった案件が3件。着手した18件のうち年度内完成が9件、今年度に繰り越したものが9件だそうです。しかし、昨年度の北上市内の賃貸物件の建設着手件数は、986戸あったとの事。今年の9/1時点での市内の空き物件は、1,267戸あったらしいので、この事業を実施していなくても、アパート等の不足は生じなかったのではないかと思われます。従って、補正予算の審議の際にも議論しましたが、”無駄”な事業であったと言えます。
決算審議2日目は、農林部所管の事業について審議しました。
この日も大きく問題視された事業は特にありませんでした。ただ、私自身、産業建設常任委員会は初めてなので、事業の内容について分からない事が多く、大変勉強になりました。農業は国県の補助ばかりだと思っていましたが、市独自の補助や上乗せ補助なども結構あり、農業施策の在り方について少し考えさせられました。補助が無いと成り立たない産業になりつつある点は国レベルでも以前から指摘されていますので、産業構造というか経済の仕組みも含めて変換の必要を感じました。一自治体でできる事ではありませんが。
決算審議は常任委員会事の分科会で審議で、第三分科会は産業建設常任委員会があたります。初日は、都市整備部所管の事業について審議しました。
大きく問題となった事業は特にありませんでしたが、休憩中に、都市計画マスタープランの見直しの際に、地域別構想の見直し説明をNPOに委託した事について議論になりました。この事業だけではなく、様々な事を地域に説明する際に、NPOに委託する事が多々あり、いつも同じNPOである事から、職員が直接説明すべきではないか、その方が職員のスキルも上がるのではないか、という議論です。これは、以前から指摘されていた事でもあり、市長がかつて所属していたNPOという事もあって、陰では話題となっていました。他市などの事例も調べた上で、いつか一般質問か何かで取り上げてみたい課題です。
2020.9.3 第256回9月通常会議・決算特別委員会・他
今日から、9月議会がスタートしました。今議会では、決算審議と総合計画基本計画が審議の中心になると思われます。ただ、総合計画基本計画については、既に総合計画調査研究特別委員会で、かなり議論してきており、議会としての意見も当局に提言しておりますので、本会議ではあまり質疑などはでないと思われます。問題は決算審議の方で、決算特別委員会の分科会の日程が今年度から前倒しになったので、事前に決算書を読み解く時間が少し足りなくなるかもしれません。いつもは、決算書が提示されてから分科会審議日まで10日間以上あったので、20時間から30時間位は事前の議案審議に費やすことが出来ていましたが、今回は、1週間ほどなので、どこまで時間を取れるかです。もっとも、対策として自宅PCを24インチのマルチディスプレイ環境にしており、タブレットと合わせて3つの画面で決算書や主要な施策の説明書、およびそれぞれの前年度分などを比較して見れるようにしたので、多少効率は良いかもしれません。(昨日も6時間ほどやってみましたがなかなか見やすいです)
本会議後は、決算特別委員会を開催し、正副委員長の互選を行いました。
その後、総合計画調査検討特別委員会で、上程された基本計画について再度説明と質疑を行いましたが、あまり質疑がありませんでした。
市政調査会の主催で、令和元年度の決算概要について各部長から説明を受けました。なんとなく部長によっては、自分で資料も作らず、手抜き説明になってきている感が否めません。(ちゃんと資料も作って、丁寧に説明している部長も居ますが)
その意味でも、今後はこの説明会の在り方を見直す時期なのではないかと思います。次回は、予算概要説明会なので、それまでには市政調査会に見直しを申し入れたいと思います。